全米オープン名勝負・トムワトソンペブルビーチ17番のチップインバーディー

1982年の全米オープンでの勝負を決めた、17番の「チップインバーディー」

全米オープン名勝負・ジャックニクラウスとトムワトソンのペブルビーチの一騎打ちは、最難関ホールの17番のラフからのチップインバーディーで決着。

グリーン上で喜ぶあのワトソンの雄姿は何度見ても感動的です。
キャディーはブルース・エドワーズです。

1982年の全米オープンはあの有名コースでリンクスコースでもある

「ペブルビーチ」

で開催されました。
このコースはパーが72です。
トムワトソンは学生時代はこのコースで、たびたびプレーしていたといいます。

ともうワトソンは大学はスタンフォードといいますからすごいですよね。

この年に綿損はこの全米オープンにあの名キャディーで泣かせる逸話の

「ブルース・エドワーズ」

とともに参戦。
このペブルビーチはジャックニクラウスに言わせると、人生最後にもしプレーするならこのペブルビーチを選ぶといわせるほどの、きれいで難コースで、素晴らしいコースです。

予選ラウンドでのワトソンは

「72-72」

のイーブンパーで首位から4打差の9位タイという位置につけていた。
同じスコアではトムカイトやジャックニクラウスもいたわけです。

さて決勝ラウンドに進んだのは66人。
決勝ラウンドの三日目にワトソンは68の好スコアをマーク。
一気にビル・ロジャースとともに首位タイに並んだのですね。

この日のラウンド後のコメントは

「今回は自分でも自信に満ちているのがわかる。明日は勝つために最善の努力をする」

なんか自信に満ちているコメントですね。

Contents

トムワトソンとジャックニクラウスの最終日の勝負

ワトソンに対するニクラウスは最終日のキャディーはなんと次男のジャッキー。

何かゲンを担いだ?

かどうかは知りませんが、そのおかげなのかどうかはわかりませんが、3番から5番までの3連続バーディー。

そして7番ホールの終了時点では42歳の二クラウスと首位タイで並んだのでした。
そしてここからはお互い譲らずの1977年のターンベリーを思わせるような一騎打ち状態に。

しかしニクラウスは17番の時点では先に上がっていたので、トムワトソンは自身との戦いだったと思います。

16番ではティーショットをミスしてバンカーのあごに打ち込んで、出すのが精いっぱいでボギーとして、ここでまたニクラウスと首位タイで並んだわけです。

この時点でニクラウスはすでにホールアウト。

そこでやってきたのが17番のショートホール。
設定は203ヤードで二段グリーンになっています。

ここは湾に突き出ているコースで難関中の難関です。

ティーショットは2番アイアン。
しかしこのティーショットがリンクス特有の風に流されて、グリーン左のバンカーとバンカーとの間の深いラフ。

ラフの深さはくるぶしは楽勝に隠れる長さ!

ピンまでの距離は5メートルでボールはラフにすっぽりと埋もれて傾斜に泊まっている状態で、まさに万事休す!

しかも下りのスライスラインでエッジからカップまで3メートルという距離で圧倒的にムズイ状況!

ここでボギーなら勝利はアウトですね。

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チップインバーディーを決めたワトソンの心意気!

ワトソンがブルースに発した言葉は

「俺は寄せるなんて考えていない、入れるぞ!」

そう宣言して素振りを2回。
オープンスタンスに構えてサンドウェッジを一閃。
ボールはふわりと弧を描いて落ちて転がり…

これが100回に一回という確率らしいのですが入ってしまうのです。

そしてグリーン上を喜びを表現して駆けるトム・ワトソン。
このシーンはここペブルビーチで、ゴルフのイベントが行われるたびに、おそらく見せられます。

実際私は何度も見せられました。

そして18番もあの海に向かって打っていくロケーションですが、スプーンでティーショットで7番、9番で3オンに成功すると難しい下りのスライスラインを決めてバーディーとして勝負あったです。

結局この1982年の全米オープンはトムワトソンはジャックニクラウスに2打差をつけて優勝した大会でした。

あのワトソンの17番のチップンインバーディーは。永遠の名シーンとして刻まれると思います。

トム・ワトソンの17番のチップインについてのコメント

「ニクラスのホームグラウンドみたいなペブルビーチで、ニクラスに勝てて夢のようだ。最終日17番ホールのアプローチショットは一生で一番重要なショットだった。あれは何時間も練習したショットだ」

練習したってできないプロもいるんですから、できるということがやっぱし名プレーヤーの所以なのではないかと思います。

最後にジャックニクラウスのコメントです。

「私は全米オープンでやるべきことは全てやった。四日間のゲームは素晴らしかった。勝てなかったのは、たった一人だけおかしな奴がいたからだ。しかし、トムと最後まで優勝争いができたことを誇りに思うし、彼の勝利をともに喜びたい」

トムワトソンとジャックニクラウスは数々の名勝負を繰り広げてきました。
ゴルフ界を盛り上げてきたことは言うまでもないことですね。

全英オープン名勝負・真昼の決闘ニクラウスとワトソンの一騎打ち!
全英オープンでのジャックニクラウスとトムワトソンの名勝負です。

ゴルフ全米オープン名勝負と開催コースと歴史の紹介のまとめ

全米オープンの名勝負と開催コース紹介とさらに歴史などの紹介をまとめてみました。
まだまだ不足なのですがとりあえず・・さらに追加していきます。

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