ジェイソンデイをデル・マッチプレー選手権優勝に導いた自分との戦い
ジェイソンデイをデル・マッチプレー選手権優勝に導いた自身との戦いと、マッチプレーに対する思いをまとめてみました。
ライダーカップから見る実績ではローリーマキロイなどの欧州の選手が圧倒的に有利。
しかし勝ったのはジェイソンデイ。その理由は?
先週のWGCマッチプレー選手権の記事で興味深いコラムがあったので紹介します。
そのコラムを読んで自分なりに思うことを書いてみました。
マッチプレーほど自分との戦いって無いと思うんです。
ボビージョーンズはストロークはめっぽう強かったけど、マッチプレーはさっぱりだったといいます。
そこで思った悟りが
「アンクルパー」
の考え方ですが、実はこれほど自分を強くしないといけない言葉も無いような気もするのです。
良くゴルフも人生の一部だという方が居ますが、私はそれは同感です。
ジェイソンデイのハイスクール時代のすさんだ時期や、貧しい中で育った環境がその自分との戦いを強くしていったのではないかと思うのです。
Contents
ライダーカップから見る欧州とアメリカの実力差!
ベスト4が出揃ったときのことだそうです。
ローリーマキロイのコメント
「欧州のゴルファーはマッチプレーで育つ。だから、マッチプレーの経験が少ないアメリカの選手よりマッチプレーに強い。ライダーカップを見れば、わかると思うけどね」
確かにライダーカップの記録を見ると過去10回の対戦でアメリカチームは2回しか勝っていません。
要は
8勝2敗
で圧倒的に欧州が勝っているんですね。
これはマキロイが言うには上の言葉のように
「欧州のゴルファーはマッチプレーで育つ」
これだといっているわけです。
確かにこのベスト4の顔ぶれは
北アイルランドのマキロイ
オーストラリアのジェイソン・デイ
南アのルイ・ウエストヘーゼン
スペインのラファエル・カブレラベロ
アメリカ出身は誰も居ません。
なるほど・・・なのですが・・
そしてこうも言っています。
「明日も僕は負けないと思う。僕はこれまで3位決定戦というものに出たことが一度もないけど、明日もきっと3位決定戦に出ることはないと思う」
この自信はマキロイ自身は2014年大会の2日目に、ハリス・イングリッシュに負けて以来、マッチプレーというもので、ただの一度も敗北していないという自分の実績に対する自信なのだと思うのです。
しかしこれはジェイソンデイに言わせると下記に記した通り過度の自信だったようです。
ところがこの自信はあえなく決勝ラウンドの準決勝で打ち砕かれることに。
マキロイはマッチプレーの経験豊富であったとしても、デイは別ページの記事で書いたようにマッチプレーの経験というのはほとんどないに等しい。
何しろハイスクール時代は荒んでいて、一歩間違えば今の生活などというのもなかった生い立ちです。
まして高校を卒業してすぐにアメリカに渡り、下部ツアーでの実績を積み上げてきたデイにとっては、マッチプレーの経験などというのをいう気持ちにもならなかったと思うのです。
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ジェイソンデイがマッチプレー選手権で勝った理由とは?
その気持ちの底にあるものは
「貧しさから得た精神の強さ」
少年期に味わった屈辱とそれをばねにした誰にも負けない気持ちの強さ!
まさにアンクルパーはデイ自身だったのかもしれません。
このマッチプレーに参戦する前の週は、アーノルドパーマー招待で優勝して、その優勝イベントをかなしているうちにマッチプレーの会場のこのオースティンCC入りが、予選ラウンドの前日というハードなスケジュールだったようです。
オースティンCCは世界選手権デル・マッチプレーの舞台で117年の伝統
その日にざっと7ホールを歩いて回ってくるのが精いっぱいで練習ラウンドはなし。
初日からの結果は 3&2、5&3、不戦勝 ときてそして準決勝のマキロイとの一戦!
実はこの時までにこのオースティンCCの17番と18番はラウンドしていなかったということです。
見てもいないコースを始めてラウンドして勝つのですからすごいですね。
ここが言いたいのだと思うのです。
マッチプレー経験はマキロイや欧州選手のほうが経験が豊富なのです。
そしてオースティンCCはジョーダンスピースの地元で何度もラウンド経験があってそちらが経験豊富。
しかし勝ったのは
「ジェイソン・デイ」
です。
こうも言っていますね。
過度の期待や欲望や過信が自分や自分のゴルフを乱すことを、デイは自身の生い立ちや過去のメジャーにおいて何度も何度も痛感させられてきた。
この通りだなあ・・
と思うんですよね。
マキロイが負けたのはこの過度の自信の類かもしれません。
最後にジェイソンデイの優勝コメントを・
「今はジョーダンにもローリーにも僕にも、たくさんの期待が寄せられ、あれやこれやと煽られる。その中で、どこまで自分を見失わずにいられるか。どこまで頑張りすぎずに踏ん張れるか。今週の僕はそれができた」
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