TPCオブ・ソーグラスと設計者ピート・ダイのザ・プレーヤーズ選手権!

「ザ・プレーヤーズ・クラブ・オブ・ソーグラス」(TPC of Sawgrass)(スタジアム・コース)のコース設計は、近代ゴルフコースの巨匠ピート・ダイです。

一般的に「TPCソーグラス」といわれます。

名物は17番ホールで、チェリー状のアイランドグリーンで、距離は137ヤードほど。
しかし、この2013年の難易度ランキング9位のホールは、数々のドラマを生んできました。

このスタジアム・コースではザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップが開催されます。

賞金総額は1250万ドル(2019年)で、ツアー最高額。
優勝賞金は同じく225万ドルで最高額。

池に落ちるボールの数は毎年120,000個に上るそうです。
*2021年は賞金総額:1500万ドル
優勝賞金:270万ドル
すごいね!

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Contents

TPCオブ・ソーグラスとプレーヤーズ選手権の関係は?

この「TPCソーグラス」では・・・
5番目のメジャー大会ともいわれる

「ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ」

が毎年開催されています。

第一回の、ソーグラスでのこの大会は

「1982年」

です。
第9回大会から、このTPCソーグラスで、これまで開催されてきています。
この時の優勝は

「ジェリー・ペイト」

で、8アンダーというスコアでした。

 

ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップの開催ルールと歴史は?

 

歴史は1974年にさかのぼります。

第一回大会は1974年で、優勝はジャックニクラウス。

しかし、この「TPCソーグラス」での、プレーヤーズチャンピオンシップは

「1982年」

からになります。
当初は毎年3月の下旬でしたが、2007年から5月の第2~3週の開催でした。
2019年からはまた、3月開催に戻りました。

賞金額は、ツアー最高額で上記で紹介しましたが(2019年時点)

  • 賞金総額:1250万ドル
    優勝賞金:225万ドル

と、昨年のメジャー大会以上の金額です。
と・・なると2019年のメジャーは賞金額が注目されますね。

  • *今年2021年は
    賞金総額1500万ドル
    優勝賞金270万ドル

と偉い高額です。

「TPCオブ・ソーグラス(スタジアム・コース)」

は、超難関コースで、全米でも最も難しい、難易度の高いコースとして知られます。

ソーグラスと言えば、なんといっても17番が有名なのですが、まずはTPCオブ・ソーグラスについて紹介してみようと思います。

tpc3
(出典元:https://sawgrasscommunity.com/より引用)

 

TPCオブ・ソーグラスの設計者は誰?

 

このTPCオブ・ソーグラスの設計は近代ゴルフコース設計の巨匠

「ピート・ダイ」

です。

まずこのTPCオブ・ソーグラススタジアムコースの存在する場所ですが、フロリダ州ジャクソンビルから、南東へ30分の高級住宅地ポンテペドラビーチという処にあります。

そしてコースわきには、USPGAツアーの本部があるようです。
姉妹コースのダイコースもあります。

2006年に、コース全体を改修して200ヤードほど伸ばして、タフにしてクラブハウスも、ものすごく豪華になったということのようです。

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TPCオブ・ソーグラスを設計したピートダイってどんな人?

ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップが、開催されるTPCオブ・ソーグラス(スタジアム・コース)を設計したのはピートダイですが、このコースでの開催では、あまりのむずかしさに、クレームをつけるプロが続出したそうです。

が・・しかしそれこそがピートダイの設計思想だったようです。

tpc4
(出典元:https://www.golfdigest.com/より引用)

ピートダイは5歳からゴルフを始めて、学生時代はアマチュアゴルファーとして活躍しました。

各選手権で優勝したほかにも全米オープン、全米アマ、全英アマにも出場している根っからのゴルファーです。

本業は、保険のセールスだったのですが、1955年にゴルフコースの設計家に転身したという異色の経歴の持ち主です。

この辺がすごいですよね。
保険のセールスですか~~

それと、驚いたことにピートダイの奥さんは、アリスさんという方のようですが、この方は全米女子オープンに出場したことのあるトップアマだそうですよ~~

あの有名な17番のアイランドグリーンのアイディアも、このアリス夫人から出たものだそうです。

17番の周辺から造成に必要な土砂を採取していたら、17番の周辺がアナになってしまったんだそうな・・
どうしようか悩んでいたら、そこを池にして真ん中にグリーンのショートホールにすればいい!

こういうアリスさんの提案!

全く完璧なアイディアでしたね。

ピートダイ氏が妻のアリス夫人を称して・・

「私の設計の仕事はアリスのおかげで成り立ってきた。私がレイアウトを思考している時、彼女はプレーヤーの立場でアドバイスしてくれる」

と言っているようです。

まさに夫唱婦随といったところでしょうか・・(日本的に言えば・・)

ピートダイ氏は、近代ゴルフに最も影響を与えたコース設計家と言われています。
造ったコースの数は、世界中に120コース以上。

勿論日本にもいくつかあります。

ただ、世界中で作ったコースの中では、数々のPGAツアー、LPGAツアー、またはライダーカップなどの開催コースがあって、ゴルフダイジェストなどの、主要ゴルフ雑誌のランキングでは上位ランクに食い込んでるコースが多数あります。

2008年には、世界ゴルフ殿堂入りを果たしています。

世界ゴルフ殿堂入りって、プレーヤーだけではないんですね。
これは知りませんでした。

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ピートダイのゴルフコース設計コンセプト

とにかく彼の、ピートダイの設計したコースは難しい!
その為に彼を称して

「悪魔の設計家」「鬼才」「世界一難しいコースを造る男」

などといわれるようになったそうです。

tpc2
(出典元:https://blog.golfnow.com/より引用)

設計思想の基本は、こういう彼の言葉に現れていると思います。

「コースは必ずアンフェアな要素がなければならない。もともとゴルフはアンフェアなもの。不運な状況でも自分のメンタルをコントロールするのがゴルフだ」、「私が作るコースはタフネスが大きな要素。偉大なコースは古くからタフだった」

この文章の中の、偉大なゴルフコースとはやはり、スコットランドの名コースのことです。

狙い通りに、フェアウェイセンターに打っても、ラフに転がってしまったり、風の影響で意図しない方向に流されて、バンカーに入ったり、これらすべてがゴルフだという考えです。

ピートダイが、設計を始めたときのコンセプトの主流は

「パワーゴルフ」

だったようです。
しかし、彼の場合はそうではなく古いコースの基本に帰る、原点回帰を模索したということのようですね。

そして有名な17番のアイランドグリーンができたわけです。

彼の設計思想の中でのコメント!

「どんなコースでもプレーの山場は最後の2ホールくらいにある方がエキサイティングだ」

これですよ。

tpc1
(出典元:https://blog.golfnow.com/より引用)

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TPCソーグラスのまとめ

ちなみにこの17番ですが・・
GDOのHPによりますと、17番で1年間に池に落ちるボールの数は何と120,000個の上るそうです。

新品のボールならすごい金額ですね。

例えば年間40000ラウンド換算で1人あたり3個池に入れる勘定だとか・・。

ダイバーが年に4度回収し、ロストボールとしてコースが、販売しているというからこれも驚きですね。(笑)

ちなみのこの17番ホールは2013年のランキングで

「難易度9番」 だったそうです。

今年もこのコースでザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップが開催されます。

またまたこの17番でのドラマに注目してみましょう!

 

17番での数々の名物ショット!プロの離れ業の宝庫だ!

 

この17番では、数々の名物ショットが放たれて、そのプロの技術に大歓声が沸き上がります。

1;2015年のマットクーチャーの後ろ向きショット

この時の状況はボールが池のへりにあって、スタンスが目標向かって撮れないために、後ろ向きでショット。

2:ザックブレアのパターのトウでのパッティング

2016年大会の、ザックブレアは球の位置が、カラーとラフの間。
ラフが長く、パターのソールが滑らないために、パターのソール(ピンタイプのパター)でパッティング。
見事バーディーで沸かせました。

3:リチャード・リーのチョロ二連発

2014年大会、リチャードリーのボールはカラーの上ですが、すぐにラフが・・
選択はウェッジですが、これがラフを意識しすぎたのか、チョロ。

次はパターですが、またも同じく・・

4:アン・ビョンフンが11打のあわやワースト記録?

2021年の大会で、アン・ビョンフンが、11打を打った。
池に4連発。
最初にティーショットを手前の池に。
次は、ウェイストエリアからのショットですが、そこから3連発の池。

ここで11打を打った。

5:17番のワースト記録は?

2005年大会での「ボブ・ツエー」の記録で

「12打」

がワースト記録になるようですね。

*わたしなんざ~~ここはホールアウトできないかも!!

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