バルタスロールは全米プロと全米オープンの舞台でティリングハストの設計
バルタスロール・ゴルフクラブは、全米オープンが7回開催された名門コースです。
コース設計はアメリカ史上最も鬼才といわれたA.W.ティリングハストです。
数々の名勝負が繰り広げられたバルタスロールは2016年全米プロ選手権の舞台です。
バルタスロールゴルフクラブで2016年全米プロ選手権が開催されます。
バルタスロール・ゴルフクラブはアメリカでも最も古いゴルフコースです。
オープンはなんと
「1895年」
と言いますから今から120年ほど前にオープンしたゴルフコースです。
くしくもその年に全米オープンゴルフの歴史が始まった年でもあります。
バルタスロールゴルフクラブでは1903年に第9回大会の全米オープンが開催されています。
以降回を重ねること7回も全米オープンが開催されている超名門コースです。
アメリカではゴルフコースというとほとんどがゴルフクラブのようで、要はほかの複合施設と一緒になっている場合が多いのですが、このバルタスロールだけは本当にゴルフコースのみです。
クラブの目的に明記されています。
『クラブの目的は、ゴルフプレーで威厳ある古きゲームを育み発展させること』
立派です。その通りと思います。
Contents
バルタスロールゴルフクラブの歴史と所在地
このバルタスロールゴルフクラブはニューヨークからリンカーントンネルをくぐってハドソン川を潜り抜けニュージャージーに入って、約車で40分くらいのところにスプリングフィールドという処につきます。(すいません・・・行ったことがないのでそのまんまのかけうりです・・)
バルタスロールはここにあって、ホールは36ホール。
アッパーとロワーの二つのコースになります。
このロワーコースが全米オープンの開催コースになります。
今年は全米プロ選手権がここで開催されます。
コースの設計は
「A.W.ティリングハスト」
という方です。
この方はアメリカのゴルフコース設計史上最高のアーキテクトと評価され、天才設計家としてたたえられているこの道の鬼才です。
しばらくこの方のお話を・・・
A.W.ティリングハストという方の生まれはフィラデルフィアの裕福な家庭に生まれたとあります。
最初のゴルフコースの設計した作品はシャウニーGCの設計までは全くの無職だったようです。
ゴルフが大好きで何度もスコットランドに出向いて全英オープンチャンピオンのオールド・トム・モリスにゴルフを教わったようです。
(オールド・トム・モリスは全英オープンで4度優勝のトムモリスシニアと同一人物と思いますが間違っていたらすいません。)
行った先がセントアンドリュースといいますからすごいですね。
裕福だったんでしょうね。
設計の基本はスコットランドでゴルフをプレーしたリンクスが基本と、尤もなことですが天才的な感性、これがものを言ってるようです。
A.W.ティリングハストの全コースがどこも精緻に優れてどこのコースも名作といわれているようですが、その中でも名作といわれるのがこのバルタスロールということです。
もう一つ上げるなら
「ウインギッド・フットのウエスト・コース」
ここが全米オープンが行われていますが、名作といわれているようです。
バルタスロールでは1993年の全米オープン開催時に大規模な改造が行われています。
改造を行ったのはリース・ジョーンズという方です。
改造に当たってはリースさんはティリングハッスト設計の原型を崩さないよう細心の注意を払って仕事にあたったと述べているいるようですが、尤もなことだと思います。
アメリカ史上もっとも偉大なコース設計家の作品ともなればこれはもう芸術作品でしょう。
その根本は崩さないというのはやはり基本だと思います。
クラブが進化して、ボールも飛ぶようになって来ればいやがおうにもこういう改造は実用になってくるんだと思います。
これはマスターズの舞台のオーガスタナショナルクラブでも同じです。
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バルタスロールの二クラウスや青木やペインスチュワート・名勝負の数々!
ここでは数多くの死闘、名勝負がゴルフの世界で繰り広げられてきました。
中でも有名なのがジャックニクラウスと青木功の
「バルタスロールの死闘」
が一番有名かと思います。
この時の二クラウスと青木はなんと4日間一緒でした。
飛距離で劣る青木がバンカーから次々とパーを拾っていく様はまさに
「東洋の魔術師」
とまで言われました・
詳しくは下記で紹介しています。
全米オープン名勝負・青木功とジャックニクラウスのバルタスロールの死闘
ここの最終上がりの17番と18番はともにロングホールです。
17番はなんと630ヤードのロングホール。
しかもグリーンは砲台で難易度抜群。
そして勝負を決めるのは18番の2オン可能なロングホールです。
この18番は数々のドラマを生んできました。
1993年のリージャンセンとペインスチュワートの一騎打ちもここでスチュワートが2オンに失敗して決まった試合。
この18番は左ドッグレッグのロング。
セカンドショットの地点にはハザードがあって微妙に距離が残るセカンドショットを強いられます。
このバルタスロールこそアメリカの雄大さを体験できるコースだと思います。
今年はこのコースで全米プロ選手権が開催されます。
昨年の全米プロ選手権の覇者は
「ジェイソン・デイ」
でしたね。
涙の優勝は感動的でした。
さて今年はこのバルタスロールでどんなドラマが展開されるか、楽しみですね。
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