トムワトソン・全英オープン真昼の決闘とメジャー8勝59歳で魅せた実績2
トムワトソン・メジャー8勝全英オープン真昼の決闘と59歳で魅せた実績2です。
2009年、ワトソンの59歳の時の最終日の活躍でR&Aは全英オープンのルールを改正。
60歳定年制を廃止して、出場条件を緩和したのです。
アーノルドパーマーもそうなのですが、トムワトソンも全米プロ選手権は一度も勝てませんでした。
拠ってキャリアグランドスラムは未達成ということです。
最初に書きましたがこの年間グランドスラムは「ボビージョーンズ」のみです。
その時のメジャー4大会というのは
全英オープン
全米オープン
全米アマチュア選手権
全英アマチュア選手権
これを年間ですべて勝ったのがボビージョーンズただ一人です。
しかしボビージョーンズが引退してオーガスタでマスターズを主催したことで、メジャーの意味が変わりました。
以降メジャーは
マスターズ
全英オープン
全米オープン
全米プロ選手権
この4メジャーをすべて勝って初めてキャリアグランドスラムを達成するということになろうかと思います。
しかしワトソンもチャンスがなかったわけではないのです。
Contents
1978年の全米プロ選手権オークモントの悲劇
例えば1978年の全米プロ選手権では初日から絶好調で突っ走ってました。
開催コースはあの名門コースの
「オークモントカントリークラブ(6391m、パー71)」
処が最終日はあいにくの大雨に見舞われてしまいます。
前半が2位に4打差をつけて終了したのですが、バックナインに入ると人が変わったようなゴルフに・・
よほど雨が気になったのかもしれませんね。
上がってみるとその日のスコアが73。
そこでこのファイナルラウンドでスタート時点で7打差のジョン・マハフィーと5打差スタートのジェリー・ペイトに8安打0で並ばれてしまいます。
そこで3人のプレーオフへ。
プレイオフ1ホール目(1番ホール)は3人ともにパーで分けます。
2ホール目(2番ホール)でマハフィーに約2.5mのバーディパットを決められ手万事休す!
勝負あったです。優勝を逃した瞬間でした。
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世界中の中年ゴルファーに夢と希望を与えた59歳の全英オープン
2009年の全英オープンの舞台はスコットランドの
「ターンベリー」
この時のトムワトソンはなんと59歳。
勿論最終日最終組でラウンドする最も最年長な記録です。
しかもまたも勝負は最終ラウンドの18番のグリーン上。
その前にこの大会でのワトソンは絶好調で吹きすさぶ強い風にも動じない往年の勢いを感じられるプレースタイルでした。
しかも最終日は4日間で最も強い風が吹いた一日です。
強風のためにほかの選手のスコアは延びずにリーダーズボードの一番上をキープして迎えた最終ホールの18番。
この時点で2位のスチュアートシンクに一打差の1位です。
さてこの18番ですが、ティーショットはよかったのですが、2打目の8番アイアンのショットがグリーンオーバー!
奥のセミラフからの寄せがパターで3メートルのオーバー。
この返しのパーパットがくしくも外れてしまうんだなあ・・
これでシンクに並ばれてしまうんです。
この時に実況中継の青木功は涙したというエピソードが・・
往年の名プレーヤーで一緒に戦った時もあったわけですし、シニアで一緒にプレーした中ですから当然でしょう!
そこでシンクとのプレーオフに突入するわけですが、59歳のワトソンにはそれに耐える体力はなかったようです。
プレーオフは4ホールのストロークプレー。
これまでのラウンドのようなプレーは見られずにミスを連発してあえなく敗れることに。
でもこの時ほど中年ゴルファーや、同年代の方に勇気や元気を与えたことはその当時の最近にはまかったことのような気がします。
その時にテレビを見ていてそう思いました。
とても見ていられなかったですね。(録画でしたが・・・)
2010年R&Aはトムワトソンの活躍によるルール改正を行う
この時の2009年のトムワトソンの活躍や、2008年の53歳のグレッグノーマンの三日目首位という活躍を考慮して、出場規定を見直しました。
所謂60歳定年制です。
歴代優勝者のうち過去5年の当選手権で上位10位までの選手に選手権出場資格を与えることを決定した。
こういう規定になったわけです。
そして、トム・ワトソンは2011年以降の当選手権にこの資格で出場し、自身の持つ最年長予選通過記録を64歳まで更新するという実績を残しました。
ルール改正にも寄与したワトソンのこの時の活躍は永遠に語られることだと思います。
1988年にはゴルフ殿堂入りを果たしています。
グランドスラムについて
ちなみにグランドスラムという言葉はボビージョーンズが当時の年間開催のメジャー大会をすべて制覇したためにできた言葉です。
それ以降年間完全制覇はありません。
年をまたがる、もしくは生涯かけてのすべてのメジャーに勝利する形はキャリアグランドスラムといいます。
タイガーはこれを3回(トリプルグランドスラム)やってます。
ということはメジャー全てで3勝以上していることを現します。
ワトソンは前述したように全米プロ選手権だけ勝てませんでした。
とても残念ですね。
でも今でも偉大なプレーヤーには違いありません。
今ではシニアトーナメントやシニアメジャー大会の世界でお目にかかりましょう!
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