トム・モリス・ジュニア全英オープン4度優勝した天才は早逝の英雄

トム・モリス・ジュニアは全英オープンを4度優勝した天才ですが、最愛の家族を失って早逝した英雄です。

わずか17歳で全英オープンを制覇して3回連続優勝、一年休んでまた優勝で合計4連勝した全英オープンの英雄です。

セントアンドリュースを77で当時回ったスコアは驚異的です。

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ANAインスピレーションで史上最年少メジャー優勝を果たした

「リディアコー」

の史上最年少記録を男女共通ということでさかのぼると、ここまでさかのぼらないといけません。

トムモリスジュニアの時代です

トム・モリス・ジュニアは(1851年4月20日 ~1875年12月25日)は1851年の生まれです。

父は近代ゴルフの父ともいわれた

「トム・モリスシニア」

です。
この親子はゴルフでは向かうところ敵なしでした。

ご存知のように全英オープンは1860年の開始です。
しかしその長い150年以上の歴史の中で何度か中止に追いやられています。

第一次世界大戦じゃ第二次世界大戦などで過去に12回の中止を余儀なくされています。

しかしその戦争が原因で中止されたのは11回です。

あとの1回はこのトムモリスジュニアが3連続で優勝したために、チャンピオンベルトがなかったためです。

まさか3度連続で勝つとは予想だにしていなかったので、予算を取っていなかった。

tomujyunia
(出典元:トムモリスジュニア優勝ベルト

この当時のチャンピオンには今のようなクラレットジャグではなく、チャンピオンベルトだったのです。

しかもそのベルトは3回連続で優勝した場合は、取り切りと定められていたのです。

そのまさかの3回連続で

「トムモリスジュニア」

は勝ってしまったのです。
そこで主催者は真っ青です。

翌年のベルトを手配するどころか予算がなくて困ってしまったのです。
ということでその翌年は中止になったのでした。

ところが休んだ翌年も勝ってこれで4連勝です。
初めての全英オープンでの優勝はわずか1868年、17歳の時。そこから4連勝です。

昨日のANAインスピレーションで

「リディア・コー」

が18歳でメジャー優勝しましたが、同じタイトルはここまでさかのぼらないといけない記録だったのです。

1870年にこのトムモリスジュニアが大会3連覇を果たした時に、今後どうするか会議が持たれる。

1872年にプレストウィック、オーナブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ、ロイヤル&アンシェントゴルフクラブの各コースが10ポンドづつ出し合ってクラレットジャグを作成したとあります。

そしてその後全英オープンはこの3コース持ち回りになったわけです。

一番最初の優勝者は

「トムモリスジュニア」

従って一番最初に彼の名がこのトロフィーに刻まれました。
この年の大会には間に合わなかったようですが、あとで彫り込まれたようです。

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トムモリスジュニアはどのくらいゴルフがうまかったのか?

トムモリスジュニアの父はトムモリスシニアです。
そのシニアに言わせるには彼が7歳の時にはすでにパットではかなわないといわせるほどだったといいますから驚きです。

トムモリスシニアも全英オープンで4度も優勝しています。
トムモリスジュニアも4度優勝しています。

この親子で8回も全英オープンに勝ってるわけです。
すごいですね。

ジュニアは最初の全英オープンは16歳の時に出場しています。
この時は4位でした。

そして17歳の時の1868年に初めて優勝!
そこから怒涛の4連勝を行くわけです。

圧巻は3連勝した3回目のスコアです。

この時のスコアは

「149」

この数字は二位以下に12打も離してのぶっちぎりの優勝。
しかもこの数字はハリーバードンも進歩した道具でも破ることができなかった数字と言いますからこれはすごいものがあります。

この時のラウンドの決まりは12ホールを3回ラウンドします。
従って36ホールのストロークを競うわけです。

彼の偉大な記録で1871年にセントアンドリュースを77でラウンドしているということです。

それまでのコースレコードはアラン・ロバートソンが出した79でした。

しかし当時と今では全くのコースのレベルが違いすぎると思いますし、まして道具の進化も甚だしいですから、この77というスコアは一説には今のスコアに置き換えたら

「59」

に匹敵するだろうといわれているようです。

しかしそんな天才も家族を失った悲しみから早逝してしまいます。
24歳でした。

う~~ん

英雄ほど早く逝ってしまうとは言いますが、もしそのあとも父のトムモリスシニアと同じように生きていたら、それこそ何度勝ったかわからないですね。

今以上に全英オープンでの名声を博していることは間違いながないでしょう。

何とも悲しいことですが、これも人生ですねえ・・

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